UA
先週、いや先々週か。UAのライブに行って来た。リキッドルーム@恵比寿。
7月は畠山美由紀@モーションブルー横浜にマンディ満ちる@クラブイクスピアリとイチ押しニ押しに大好き(ベタ)な歌姫のライブを席確保しながら流してしまい、今度は必ず聴くぞと意気込んで到着は開演30分前。カブリ付きもド真ん中もムリだけど前からニ三列目の左PA前で音楽隊の登場を待つ。
移転三周年の祝祭はUA自身の「ハッピバースディー……、リキッドルーム!」で開幕。日比谷野音やら渋公やら、チケット流して初対面だったUA。イメージ以上に小さく細く、かわいらしく、しかし、強い眼と大きな口でアッという間にホール全体を鷲づかむ歌の力。なんてアンバランスなチャーミングさ。数多の腕利き音楽家が一緒に演りたいと熱望するわけだ。
その一人、菊池成孔との洒落たジャジーなアルバムも夜が更ける度に聞いたけど、今度の新作は昔回帰な雰囲気に包まれるゆったりした一枚。ステージにはナマのホーンの三人囃子。一人はユーフォニウムにフリューゲルホルン、一人はフルート/クラリネット/ソプラノサックス、そしてもう一人はトロンボーンに横笛と曲毎に持ち換えては柔らかな空気を造ってた。
そんな空気と戯れるように、奇妙なポーズ、怪しげな動作で、不思議に振舞うUA。本物の小動物のように。
しかし、ひとたび口を開くなら、誰もがホレボレとしてフラフラになる。どこまでも伸びやかなソプラノも、いつまでもパワフルなアルトも、全てが同じ声で自在に操つられ、そして聴衆の心も操つられてしまう。
時折のMC……MCというのか?、アレは。ステージからホールへの語りかけは唐突に始まり、唐突に終わる。時に「ラララ」とコーラスの練習へ。その成果はすぐに表れ、ホール全体が唱和する。一緒に歌ってしまったぜ。
20時スタートの祝祭は新作からの7曲を中心に12曲で一休み。
そして、衣装を変え、髪型を変えて再び現れたアンコール。より熱くなったUA、さらに熱くなった楽隊に、観客ももちろんヒートアップ。うたうたいUAの絶唱、『水色』で終わる。
歌のシャワー、浴びること120分。
黄金の緑
Love scene
リズム
Melody lalala
トュリ
ノレンノレン/灰色した猿の夢
踊る鳥と金の雨
The Color Of Empty Sky
Niji
Paradise alley / Ginga cafe
閃光
Moor
情熱
男と女
Panacea
水色