オスカーとか

今晩はもっくんとひろすえが画面の上でコングラチュレーションまみれなわけですが、『スペリオール』でさそうあきらの絵で読んだ時はしょぼくれてパッとしない主人公をもっくんが演るとは思いもしなかった。小山薫堂がますます文化人化するのは今一だけどまあおめでとうごッス。>『おくりびと
もうひとつもおめでとー。>『つみきのいえ

で、ブラピ&アンジーを敗北感で満たしたのがノミネート9部門中8冠獲得という高勝率しかも作品賞・監督賞を受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』。それって読んだことある本そのまんまじゃんか!と思ったら原作だった。あらまあ。

二年前、あんまりおもしろかったんで珍しく某所でレビュー(下記)まで書いてしまった『ぼくと1ルピーの神様』がそれ。★★★★★だ。さすが目ざとい講談社、先週の木曜日に文庫本売り出し始めてる。

今のインドを舞台に「クイズ・ミリオネア」を素材に超ビンボーというか孤児の少年が知恵と勇気や男気だけでハッピーになっていく物語。今だ雑然・混沌としたホンモノの“格差社会”のきびしさ・つらさの中を少々サスペンスが入ったスピード感で疾走する間にちょっとしたロマンス(?)も混ざった冒険譚。とにかく誰にでもすすめられる傑作!


主人公の設定が小説と映画で変わってるって話だけど、有効だったそうだし、きっと観に行く。試写会当たらんかな。

それにしても映画化から大ヒット、アカデミー賞候補まで、まるでフォローできてなかったのは情報感度が劣化してる表れだなあ。つうか、対象の寡占化と偏在。らしくないね、ちと反省。