KPO -“知恵”のアウトソーシング、か?

KPO (Knwoledge Process Outsourcing)は昨年後半からBPO 関連のレポートやニュースで時々目にするようになりましたが、ごく最近になって、雑誌『クーリエ・ジャポン』5/18号の「インドの急成長ビジネス“オンライン家庭教師”」という記事や下記のようなサイトやブログで立て続けに目に入り、気になって来たものです。バズワードの一種ということで。

「KPO」- 今後のインドビジネスを知る上で重要なキーワード(第1回)(第2回


KPO の定義のようなものは、上記記事中の表現を借りると、
オンライン授業、特許申請、法的請求や保険金の請求手続き、金融・経済調査、各メディアコンテンツの提供、翻訳業務など、専門的技能やノウハウ、資格を必要とする知識集約型コアビジネスのアウトソーシングとなるでしょうか。

他の記事(ブログですが)では下記のような業務も含まれています。
BPO はノンコアの作業を外出しするものでしたが、KPO はよりコアに近いものですね(特に4点目とか)。

  • 中小企業の税金還付手続き
  • 業績発表の速報の作成
  • 証券会社の市場調査業務
  • 企業エグゼクティブがプレゼンで使う資料の作成

優秀な頭脳の上澄みだけでも毎年数万人(ベキ法則下の企業活動-その7)〈シリアルイノベーション


上記記事にもありますが、産業としての規模もそれなりの大きさになりそうです。

  • 世界市場規模: 170 億ドル(内120 億ドルがインド)
  • 産業従事者数: 250,000人
  • 参入国: インドの他、ロシア、中国、チェコアイルランドイスラエル

Knowledge Process Outsourcing [Outsource2India]
Get Ready for Knowledge Process Outsourcing [CORANTE]


何しろインドの会社が、価格の安さだけで勝負できない/したくないと言ってるんだからおそろしいですね。
インドのITサービス業界では、 "From BPO to KPO and Beyond"という掛け声で、こぞってKPO ビジネスを推進しているとのこと……まじヤバ。