ロスタイムの明と暗

もう、二試合前になる先週末の試合のことだけど、あのとんでもなく最高だったロスタイムの決勝点で思い出したのは去年のアウェイ広島戦だった。10月27日・土曜日13時00分KO。

仕事がアホでとても遠征できる状態になく、自室で作業しながらスカパー中継を横目で観てた試合。結果は、犬サポなみなさんなら誰でも記憶に残ってるだろうとおり、後半から巻に代わって入った新居ちゃんが0-2からの1点を返し、そして智(ex16)が同点ゴールを決めてくれた。

「新居、すっげーよ!」と感嘆したのも束の間、智の智らしいゴールに部屋の中でウォーッと叫びながら七転八倒したことをおぼえている。

六連勝がホーム浦和戦で途切れ、そこで連敗したなら再び降格の危機にさらされてもおかしくなかった状況。それを救ったのがその二つのゴール、特に智のゴールだったと今でも思っている。

逆にロスタイムで勝利と勝ち点2を失った広島の選手らの呆然自失した姿を浮かべるにつけ、その後のクラブの明暗を分けたゴールだったかも知れないとも。

今期、降格の第一候補に置かれ続けたことを考えると、その智であれ、他のチームを離れた選手らであれ、昨期、クラブがJ1という場に残るために貢献してくれたのは紛れもない事実だ。選手個々の程度の差はあるだろうけど決して忘れない。

カップだのACLだのという“目標"からすると、13位という成績はふがいないものだったかも知れない。だが、それでも残留できたのだ。

当時はチームの一員だったのだから当然と言えばそうなのだが、それでも最低限の義務を果たした上で立ち去ったのだと、今さらながら感謝したくなる。残留争いに明け暮れた時代の、かつての感覚も今さら思い出している。

今週末、アウェイ京都戦がある。そこには今期開幕を前にクラブを去った選手が二人いる。ターゲットの動揺を誘うという戦術的な目的でブーイングを喰らわしてあげることはあるだろうけど、それ以上に、今いる選手らに強く大きな声援を送り続けようと思っている。

我らが選手を支え後押しすることがサポの第一の役割だから。相手をかまうのは二の次だ。

P.S.
広島、昇格おめでとう!! 来年はうまいお好み焼き食べに行きますんで!!
それにしても、寿人のあいさつ、イリアンのコメント、泣ける言葉ばかりでマジまいる。