ボスのハーフタイム力
欧州というか海外サッカー好きなら誰の記憶にも残ってるはずの2005年CL決勝。前半0-3という絶望的な点差でACミランに負けていたリバプールが後半奇跡的に追い付いてPK戦に持ち込み、そして勝利したあの試合。優勝か否かを分けたのが、両チームのハーフタイムのあり方だった。
その時のリバプール・ラファ=ベニテス監督の言動やふるまいが様々なメディアで取り上げられ、その一つが『ナンバー』で翻訳され、『AERA』では「上司のハーフタイム力」という特集になっていた。
0-3で負けながらのハーフタイム。落ち込んでいる選手を前にして、リバプールのラファエル・ベニテス監督は、場違いなほど平然としてホワイトボードの前に立ち、「前半のことは忘れて。これから自分のいうことを聞くように」「後半に入って先に点をとれば流れは変わる」
そして、こう言って選手の闘争心に火を点けた、と。
そう、我らがアレックス=ミラー監督はその時その場にいたんだよ。ラファの傍らにヘッドコーチとして。
谷澤達也選手(千葉):
「今日は両サイドとも厳しい戦いになると思っていた。前半が終わる前に失点してしまって、その時は選手がしょぼんとしてしまったけど、ハーフタイムの監督の戦術的な指示やモチベーションをあげるような話で、後半は気持ちを切り替えて臨めた。
舞台に大小の差はあれど、控え室の様子が同じように重なって見える。
ミラーさん、ありがとう!だよ、本当に。どこにもやらんから!