地球交響曲第六番

今までサポートしてたからか、DVD箱買いしたからか、試写会招待券が届いた紀伊国屋サザンシアター@新宿。初めての場所はおなじみ本店の上とばかり思ってたら"南"口でしたという時間のロス。龍村監督の開会の言葉聴けず、最初の十数分は会場ロビーの小さなTVで観ましたよ。その代わり入場時のドアでニコニコしてる龍村さんに目であいさつできましたけど。おめでとう!って。

地球交響曲』という題名ながら初めて"音"をテーマにした六番。一番手に登場するのはラヴィ・シャンカールインド音楽の大家、シタールの名手のその半生。今やノラ・ジョーンズの父親として有名なんて紹介されるのかな。昔なら完全に逆だったのに。まあ、今回登場したのは姉のアヌーシュカでしたが。日本でも三味線の名人とかそういう修業してるのかなーと思うと日本人オレには理解しやすかった厳しく辛い真摯な世界。そこから生まれる音の純粋な美しさ。

続くケリー・ヨストのピアノの音は過去に登場済だけど本人が顔を出すのは初めてか。いやしのピアノ、ピュアな音、それが生まれるのは野原と林と緑いっぱいの田舎町@アイダホ。彼女の故郷にある湖に向かう鮭を巡る物語を副えて、まさに紡がれる音楽、いやされるオレ。

最後三人目は海洋生物学者、ロジャー・ペイン。クジラが作る音楽とそれを生み出す知性の研究者であり伝道者。あぁ。この人だったのか。とりみきがそんなマンが描いてたなあ、宇宙クジラのラブソング。ポール・ウィンターがサックスでクジラの歌と即興曲。彼もまた大自然のド真ん中で暮らしてる。

すばらしく、ステキなメッセージ。今回もきちんと伝わって来ましたよ。感動もまた自然に。

終らない拍手の中、壇上であいさつ始める龍村さん。作品の出来に、観客の反応に満足そうな笑顔たっぷり。その内、通路にステージに現れる不思議な"鳴る"人たち。作品の中、自然と人間社会の間を行ったり来たりするような音を奏でる日本人たち登場しましたが、そのホンモノ四人が登場しましたよ、あれま。各々の説明、そしてライブの演奏・合奏。予告はあったらしいけど、幸い知らなかったのでサプライズ。うれしい驚きのプレゼントでした。

それやこれや、晩ご飯どころか、昼も抜いてしまった今日でしたが、精神的には大満腹感。