湯の郷探訪


岡山名物、市電


人生初めての岡山つうか中国入りはJRバス・京浜吉備ドリーム号だった。7時18分岡山駅前着の予定が7時前到着。目的地の美作・湯郷まで、初めは電車に入るつもりだったが、遠回りで乗換えが多い上に本数がなく待ち時間があまりに長いので思案してたところ、湯郷温泉のHPで岡山駅前からの直行バスを発見したので、それに乗ることにした。。乗客二名。宇野バス・美作線、7時20分岡山駅前発、約一時間半の小旅行備前の国の風景は谷合や川沿いを縫いながら過ぎて行く。昔、美作は別の国だったんだよなあ。

8時53分、湯郷着。正確には地域に三つあるバス亭の一番手前の鷺湯橋で一人降りる。観光マップに載ってた店でお茶漬け食べるつもりで。
でも店は開いてなく。早過ぎたか。それ以上にヒト気がない。犬もいなければ猫もいない。しかたない。送りたい小包があったので郵便局を目指す。次のバス亭の真ん前だ。
でも開いてなく。土日はATM以外休業。でもATMも使えなかった。9時過ぎてたのに入れない。要は人がいない。しかたない。地域唯一のコンビニ・ローソンを目指す。次のバス亭の真ん前だ。
さすがにローソンは開いていた。よかった、ATMも使えた。よかった。でもケータイ用の充電パックがなかった。au以外、全て売り切れだ。朝飯代わりの肉まん・あんまんとお茶を買う。次こそ温泉。

先ず観光案内所へ。敷地の半分は土産物コーナーだったけどきびだんごと備前焼しかおぼえてない。日帰りの温泉を訪ねたら鷺温泉館を教えられたので向かう。ようやく観光客らしいカップルや老夫婦が目に入って来る。



湯郷鷺温泉館正面から 温泉は効果てきめんで今でも肌スベスベ感継続中


湯郷鷺温泉館。休憩\1,800、入浴(一回)\600。休憩なら16時まで何度でも温泉に入れるけど長居できないし。受付で丑柄の絵馬をもらう。年末大キャンペーン。神社に奉納し終わったら近所でぜんざいを提供中なので召し上がれとのこと。さらにその日は冬至でユズ湯とのこと。好感度急上昇。

更衣室には人が大勢いた。一体どこからやって来たんだ? ガラス戸で丸見えの露天風呂にも大勢いた。一体どこから??
先ず体を洗って、広い木の浴槽へ。網に収まったユズが三個ずつまとめて浮かんでる。でも少ない。香も……あまりない。好感度多少ダウン。でも気持ちい。ジャグジーに入ろうと思ったら四名満席だったので露天風呂へ。めちゃ気持ちい。戻って改めてジャグジーに。泡、強過ぎ。でも気持ちい。とてもよい温泉。9時半頃に入って10時半に上がる。

着替えてたら、ダンボール箱を抱えたいかにも社長顔のおっさんがドヤドヤやって来て、露天風呂に突き抜ける。後ろから若い女の子が続いて来る。巫女さんである。しかもミス湯郷とかミス美作級の。ヤバス。まだパンツ履いてないんだよ。きっとバチが当たる。それからカメラ持ったおっさんも。どうやら露天風呂に巫女さんがたくさんのユズを入れるところを撮影するらしい。たまたま露天風呂に入ってたのが近所で合宿中の学生たち。テンションが上がってるのが傍から見てもよくわかる。若いのう。



足湯 その時浸かってたのはばあちゃんと女子二名 足湯でも盗撮してるみたいで気まずかったり


建物を出たら目の前に足湯。その先に源泉を祭った神社……があったけれども大きさはフクアリ神社並だった。とりあえず絵馬に願いごとを書いて納める。もちろんレディース含めうちの勝利もお願いしておいた……あ、複数形にしとくんだったあ。

その近くに貼られたテントではおっさんが数名で餅を焼いたり大きな鍋をかき回していた。カップに入ったぜんざいをいただく。温まってた体がもっと温まる。おっさんたちお礼して立ち去る。客が入れ替わりやって来る。評判上々と思われ。



売上の一部が湯郷ベルの支援に回る自販機。とりあえず敵に塩を送っておいた


あとはケータイの充電を何とかしたら試合に向かうだけ。でも、電器屋も見当たらない。地図にも載ってない(地図にあった「マルイ」はもちろんOIOIではなかった)。最後の頼み、山崎ショップは昔ながらの村の雑貨店だった。昼用のパンだけ買って、タクシー会社へ。でも誰もいなかった、つうかクルマもない。待合所のTVと温風器は点いてるのに。神隠しってヤツに遭遇してしまったのか??……なんて思わず、そこにあった電話から一台回してもらい、サッカー場へ。山道を登って十数分。
湯郷全体、歩き回るだけなら一時間も掛からない。観光地としては中々きつい。だからこその施策の一つがベルなんだろうけど。

美作ラグビー・サッカー場到着。全女三回戦、11時KOの第一試合はすでに4-0になっていた。東電マリーゼ日テレメニーナベレーザの妹分のメニーナはU-20。一際小さい22番は14歳。体格ではGKもDFもマリーゼのFWに一回り以上負けていた。
マリーザは丸山桂里奈とか出したらあかんだろう……とか思ったものの、メニーナは細かいパスを繋いではアグレッシブに攻め続けてた。シュートの前に潰されたりカットされたりしてたけど、手は抜けないか。チャンスを確実に得点に繋げたかどうかという違い。点差ほどの戦力差は感じられなかった。ちょっと前まで岩淵真菜がいたチームだし。結局、7-0で終了。よい試合。観客一同、立ち上がって拍手。きっとその大半はメニーナに向けられたものと思う。

さあ、第二試合、いよいよレディースの登場。みんな、温泉入れたかなあ。→「前の日」に戻る

P.S.
いちおう旅行代。0泊3日(2車中泊)、約2万円と。