「オシムの遺産」を語る

12月25日、NHKがそんなクリスマスプレゼントくれてたとは! 映像は見てないけどNHKブログに文字が残ってた。「スタジオパーク『オシムの遺産』」。

(稲塚キャスター)
サッカーの日本代表監督を務めていた、イビチャ・オシムさんが日本を離れることになりました。オシムさんが日本に残したものは何か、山本解説委員に聞きます。


“山本解説委員"とはもちろん山本浩アナのこと。

Q1:オシム監督、監督と呼ばせてもらいますが、今年いっぱいで日本を離れることになったんですね。理由はなんですか。
A:日本サッカー協会では、12月31日でアドバイザー契約が切れることと、日本で続けていた病気の後のリハビリテーションに一つの区切りが付いたからだと説明しています。一方でオシム監督サイドは、契約が延長になるものと見ていたらしく、オーストリアから新たに荷物を運び込んでいた奥さんにとってはショックだったようです。客観的に見れば、サッカー協会の会長も変わり、新しい路線で岡田武史監督も進んでいる。体制一新の意味があったのではなかったでしょうか。


オーストリアから新たに荷物を運び込んでいた奥さんにとってはショックだったようです」……クソ、ゴォラ、○淵シテ(怒。今週の「週刊現代」と併せて(怒。

……気を取り直して。

Q4:で、オシム監督、日本のサッカー界にはどんな影響を与えたんですか。
A:今の日本のサッカーは、Jリーグが始まるのと平行するように、かなり一直線に進んできました。実現した夢や、この先の夢もあります。この夢を叶えるために必要とされるのが、指導者の育成や制度の確立です。プロサッカーの監督として必要なS級ライセンスの取得や研修で、オシム監督は講師も務めてきました。
指導者育成の過程では、英語による指導用語が盛んに使われ、サッカー理論が重要なアイテムになっています。しかし中には、そうした用語を操り、分析をすることが指導者の道と考える人もあるようです。
そうした傾向に対して、違うアプローチを見せたのがオシム監督だったというのです。解説者の山本昌邦さんは、オシム監督の功績として、べたべたした関係でなく「監督と選手の間をはっきりさせたこと」。それにサッカーの現場に「理論ではなく実践を求めたこと」をその功績にあげています。


理論ではなく実践。そもそも現場に理論というアプローチが不自然ではなかったか。

Q5:今は、帰国のための身辺整理ですか。
A:リハビリの傍らサッカーの現場にも通っています。先日の日曜日、クラブワールドカップの決勝戦の前にオシム監督と会いました。立ち話だったんですが、ゆっくり力を込めていったのが「自分自身を客観的に見て、自信を持つことだ」というんですね。
「日本ののび代は小さくない。相手を過大に評価して恐れることなく、自信を持って行け」とね。マンチェスターユナイテッドクリスチャーノ・ロナウド選手のことをたとえに出して、相手を大きく見すぎてはいけない。「どんなにロナウドが優れていても、空を飛んだりはしないのだ」というのです。
加えてメディアの姿勢に苦言を呈しました。「メディアの皆さんもサッカー界の一員なのだ。相手を過大評価し、自分達を過小評価することなく客観的に評価する姿勢を持って欲しい。さもなければ日本のサッカーファンが誤った見方をしてしまうのだから」といわれました。


どんなにロナウドが優れていても、空を飛んだりはしないのだ」……吹き出してしまった。試合前、目の前でそんなこと言われたら選手はどんなに気楽に戦えるだろう。

Q6:指導者としての教えはどんなものだったんですか。
A:特に選手を感動させたのは、それぞれの選手に、攻撃と守備の特徴だけでなく性格まで見極めて適切なアドバイスを丁寧に繰り返したことでしょうか。クラブチームの監督なら選手が固定されていますが、代表では自分に合わない選手は招集しなければ済んでしまうのでそこまで丁寧に教えない人もあるはずなのですが。これで徐々にオシム監督に信頼を寄せる選手が増えていきました。
指導者にとって最大の強みは選手の「信頼」です。どこでも監督が欲しがるのは、実はこの「選手の信頼」なんですね。そのために監督は、理論武装をしたり、過去の実績を誇ったり、強い権力を発動しようとしたりします。
逆のアプローチで考える指導者がないわけではありません。情熱で選手を引っ張る、経験で選手を凌駕する、知識で選手を唖然とさせる。そうした考え方もあるのでしょうが、オシム監督にすれば、まず選手を、それにメディアを引きつけておく力が抜群に強かったという指導者でした。この引きつけておく力、スポーツ選手に限らず、指導者たるもの最も大切な部分がここにあるのだということを、私自身教えてもらいました。

投稿者:山本 浩 | 投稿時間:14:08


現代表監督はどうやって選手の信頼を得ようとしているのだろう? いや、そうはしてないのか? それともすでに勝ち取ったのか?? ……とか比べて腐してはいかんよな、反省。

とにかく、親父さんは「1月4日にオーストリアへ帰国」byサンスポとのこと。

もちろん行きますとも。