優勝するには(その2)

シーチケも熊本往復の航空券も届き、新しいユニとタオマフもそろった。いよいよ明後日は熊本との開幕戦。気分も自然に高まってくる。

今年はちばぎんカップの勝利で先ず一冠。続いてリーグ戦の優勝で二冠目を目指したいところ。
そこで再び過去五年分のJ2の優勝争いに絡むデータを探ってみた。

[2009]--全-勝----分-負----得点--失点--得失差
1-仙台--51-32(1)-10--9(1)-87(2)-39(1)-48(1)
2-大阪--51-31(2)-11--9(1)100(1)-53(6)-47(2)
3-湘南--51-29(3)-11-11(4)-84(3)-52(4)-32(3)

[2008]--全-勝----分-負----得点--失点--得失差
1-広島--42-31(1)--7--4(1)-99(1)-35(1)-64(1)
2-山形--42-23(2)--9-10(3)-66(4)-40(2)-26(2)
3-仙台--42-18(6)-16--8(2)-62(5)-47(3)-15(5)

[2007]--全-勝----分-負----得点--失点--得失差
1-札幌--48-27(1)-10-11(2)-66(7)-45(1)-21(2)
2-東京V-48-26(2)-11-11(2)-90(1)-57(6)-33(1)
3-京都--48-24(3)-14-10(1)-80(2)-59(7)-21(3)

[2006]--全-勝----分-負----得点--失点--得失差
1-横浜C-48-26(2)-15--7(1)-61(8)-32(1)-29(2)
2-柏----48-27(1)--7-14(5)-84(1)-60(6)-24(4)
3-神戸--48-25(3)-11-12(2)-78(2)-53(4)-25(3)

[2005]--全-勝----分-負----得点--失点--得失差
1-京都--44-30(1)--7--7(1)-89(1)-40(1)-49(1)
2-福岡--44-21(2)-15--8(2)-72(3)-43(2)-29(2)
3-甲府--44-19(3)-12-13(4)-78(2)-64(9)-14(4)

五年間の優勝チームに共通してNo.1なのは、勝利数でも敗戦数でも得点数でも得失点差でもない。共通するのは失点数が最少だったことだった。

2006年の“ハマナチオ"横浜FCだけでなく、圧倒的な攻撃力を誇った一昨年の広島はもちろん、去年の仙台もリーグ最少失点。正直、仙台に堅守のイメージはなかったけど、実はそうだった。

その仙台の戦い方についてブログ「サッカー データスタジアム」に興味深いエントリーがあった。

J2覇者のゴールマウスの守り方

それによると仙台は以下の各項目の全てにおいてリーグ最少だったとのこと。

  • シュートを打たれた本数
  • PA内でシュートを打たれた本数
  • 自陣のペナルティエリア内にボールを運ばれた回数
  • 自陣30m以内からPA内にまでボールを運ばれた割合
  • ミドルゾーンでボールを奪われた回数
  • ディフェンシブゾーンでボールを奪われた回数

逆算すると、中盤以後の低い位置でボールを奪われてPA内に持ち込まれ、ゴールになる確率が高い危険なシュートを撃たれた回数が最も少なかったことになる。

データスタジアム」は最後にこうまとめている。

攻撃をシュートで終える、または高い位置まで攻め込むことで、いざ相手にボールが渡っても守備ブロックを形成する時間や余裕を持てたことが、失点の危険を回避することに起因しているのではないでしょうか。


もちろん、最少失点は結果である。他のデータだって同様だ。それらの指標が1位でなければ優勝できないなんてことはない。失点をおそれて、守備的に戦ってほしいとも思わない。

今年のうちのスタイルは“取られたら取り返せ"だとも聞く。でも、やはり、出来るだけ取られずに済むならそうしたい。
上のまとめにあるのは、仙台に限らず強い側のチームに共通のフィニッシュの形だと思う。そのように攻め続けた結果として失点を抑えられるなら、それに越したことはない。攻勢による守備の強化。

「その1」にも書いたとおり、思い上がってるわけでも、J2をナメてるわけでもないけれど、今シーズン、そうして勝ち点を積み重ね、優勝を争い、昇格を確実にできることを切に願いたい。

さ、今日は早く寝よーっと。