GrouponがeBayになれるかも知れない理由

GrouponはeBayにはなれない?

一週間ほど前、TechCrunchで「GrouponがeBayになれない理由」という記事を読んだ。理由のどれもが肯けるものだったが、その一つとしてリアルの営業要員が必要なことがビジネス拡大のボトルネックになることを挙げていた。

しかし、Grouponにはいくつか問題がある。第一に、スケーリング ― 扱う市場ごとに多くの営業員が必要になり、すでに2000人以上が雇われていると思われる。しかし、本当の問題は、ビジネスを守るためのネットワーク効果を完全に欠いていることにある。

GrouponがeBayになれない理由|TechCrunch


ぐるなび」にしてもそうだけど、新店舗の開拓であれ、従来顧客との関係維持であれ、そこには営業が必要になる。ビジネスを世界に展開するならば各国各地に人員が必要になる。Grouponが日本でのパートナーというか買収先としてQpodを選んだ理由の一つにのもリアルのビジネスに強いことを挙げていたと思う。"Online-to-Offline"のビジネスにはオフラインの力が重要なのだ。

Groupon 2.0

しかし、Grouponはその解を見つけたようだ。“ネットワーク効果”を自らのものにするための。

Groupon is quietly testing a self-serve deal platform for merchants to manage real time offers for consumers named Groupon Stores. According to Groupon, this is the future of the company:

Groupon Reveals Its Future Lies In Self-Serve | BUSINESS INSIDER


このBUSINESS INSIDERの記事によると、24日、Grouponは「Groupon Stores」というサービスを準備中とのこと。それは店側がGroupon同様のサービスを自ら提供できるようになるプラットフォームであり、Grrouponが自社の営業要員を増やすことなくビジネスを自動的に増殖・拡大できるようにする仕組みである。

同誌は、Grouponの利用を希望するクライアント(店)の待ち行列の解消、?クーポン数の増加による各ユーザーへのサービスの最適化、?店側から顧客への働き掛けによる新規ユーザーの増加、?店側のGrouponへの一点集中による競合の振り落としという四つの利点も挙げている。リスクも四点指摘しているけれど。

他の報道では"Groupon 2.0"なんて言葉も使っていた。
Grouponはさらに進化し、eBayのような存在感を示すようになるのだろうか。

そしてGrouponフォロワーたちはどう対抗するのだろうか……日本でも。