SOURと川村真司さんたちのKickstarter

『日々の音色』のPV

SOURという三人組のバンドがある。今はなきHMV渋谷の試聴機で『WATER FLAVOR EP』というミニアルバムを聴いたのが始めての出会いだった。気に入ったのは『うたかた』という曲だったけど、世に知られているのは『日々の音色』とそのPVだと思う。


人と人との繋がりが生む楽しさを、オリジナリティ溢れる手法で表現した映像は、YouTubeの再生回数でトリプルミリオンを達成。昨年度の文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞をはじめ、数多くの賞を受賞した。日本だけでなく海外でも。

運よく参加できた今年2月のメディア芸術祭受賞記念プレゼンテーション+ライブでは、映像に合わせての生演奏やNYから飛んで来た制作チームを交えた苦労話など楽しむことが出来た。いやあ、面白かった。


ちなみに、そのユニークな手法は、インドネシア、フィリピン、アイスランド(公認)、イスラエル、チリ、ブラジル、そして米国と世界各地に影響を与えるほどだった。中でもPEPSIのケース(↓)は物議を醸したとも。

新曲『映し鏡』のPVとkickstarter

そのSOURが12月8日に3rdアルバム『アンサンブル』を発売する。そして収録曲『映し鏡』のPVを制作しようとしている。しかし、その予算は十分ではないらしい。
そこで彼らがエントリーしたのが「Kickstarter」というNY発のマイクロファンディングサービス。クリエィティブなプロジェクトが個人からも資金を募ることができるサービスだ。


Kickstarterは、投資というか寄付というかその中間、金銭的なリターンはないけれど魅力的な特典を得ることが出来る。今回は$10でPVの先行試写、$50ではさらにmp3での曲の提供やメンバーのサイン入りフライヤー、等々。
まわりの誰もがあなた自身を反映したものと歌う『映し鏡』に併せてどんな映像作品になるか、とても楽しみだ。そういうわけで自分も協力!

「'T' shirts + Calendar "Every day is special"」展

その『日々の音色』のアートディレクターであり、今度の『映し鏡』のプロジェクトでも中心を担っている川村真司さんが、今、東京・青山のUTRECHT/NOW IDeA/aMouleで個展を開いている。
「T」の文字を模したまさにTシャツと毎日が世界のどこかの国の祝日という「Every Day is Special」を11月7日まで展示中。シックで雰囲気のあるTシャツたちでした。カレンダーも素敵! 散歩のついでに覗いてみてはいかがでしょうか?


P.S.
そういえばマンディ満ちるさんが「ArtistShare」というサービスを使って同じじゃないけど似たことをしていたのに参加したことがあったのを思い出した。2005年の『Routes』と2008年の『Nezus』。あれも満足度高かったなあ。