Google、salesforce.comを買収??

Googlesalesforce.comを買収?」
アナリストファームIDCのトップアナリスト、Frank Gensが「IDC Directions 2007」という一年で一番気合い入ってるイベントでそんな話をしたそうな。

IDCの調査担当副社長FrankGens氏の言葉を信じるならば、そうした変化の1つは、2007年中にsalesforce.comが買収されることだ。しかも買収先は、いかにも「サービスとしてのソフトウェア」(SaaS)に食指を動かしそうな企業、というわけではない。Gens氏の予測によると、GoogleYahoo!が、消費者向け市場から企業向け市場へと移行する手段として買収に乗り出しそうだという。しかし同氏の発言は、企業向け市場に関するGoogle自身の思惑とだいぶ異なるようだ。

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IDCのSaaS業界予測、Googleがsalesforce.comを買収?(japan.internet.com)


このFrank Gensという人は肩書きが“リサーチ担当VP”、つまりリサーチ部門のトップ。リサーチの会社のリサーチ部門のトップなのだからIDCのコアビジネスを担っている人と言っていい。
いつも尖って跳んだおもしろいこと書く人で、例えば去年流行った“グーグル効果/Google effect”も彼の言葉である。

で、内容について今言えるのはSalesforce.comの企業文化からするとYahoo!よりGoogleの方が親和性が 高いというくらいかな。sfdcのCEOは独立心も高い人だけど、世界がよくなるいと思えばくっつくだろうし、逆に悪くなると思えば拒否するでしょう。

しかし、それでもってAppExchangeとか手に入れたらGoogleはますます手に負えなくなってしまいそう。仮の話とはいえ参ったね、こりゃ。ぐったりだよ。

それから彼はIBMの話もしたそうで。

IDCのGens氏は、SaaS業界に関してほかにも予測を示した。同氏によれば、2007年中または2008年初頭に、同業界の眠れる巨人IBMが目を覚ますという。これまでのところ、IBMSaaSに関して音沙汰がないが、その状態も長くは続かないということだ。
となればIBMは、『WebSphere』製品群を用いてSaaS市場を大いに揺るがすだろう。またMicrosoftやSAPも、より小規模な市場を狙った新製品を投入して攻勢を強めるだろう。
なおGens氏は、中小企業のIT関連支出が大企業の2倍の勢いで増加し、その過程において低コストと使いやすさが求められるようになるとの予測を示した。


あんなにいろいろやってるように見えるのに“音沙汰ない”とは、あちらのSaaSの世界はそれだ大きく速いということでしょうね。IBMでも埋もれるくらい。

ちなみに、彼の最近のレポートは「Hyperdisruption and the Redefinition of Enterprise IT」というタイトル。そのとおりブッ壊すような話を続けてほしいな。